コーチングとは

コーチング

コーチング(Coaching)と聞くと、スポーツの分野などにおいて監督が選手を教え導く、すなわちティーチング(Teaching)をイメージされるかもしれません。しかし、コーチングとティーチングは異なる方法です。

一般にティーチングは、親・先生・管理職などの立場にある者が、子・生徒・部下などを豊かな知識や経験に基づき、目標達成へと導くための指導方法です。そのため、指示・命令型の答えを与えるコミュニケーションに陥る傾向があるようです。

一方、コーチングでは「答えを与える」のではなく「答えを創り出す」サポートを行います。 この考え方は「答えはその人の中にある」というコーチングの原則に基づいています。

コーチングでは「答え」について、「外から与えられた答えは情報」として、「自分の内にある答えを納得感」として位置付けており、 後者の自分の納得感を重視しています。
コーチングでは両者が結び付くことで「その人自身の答え」になると考えるとともに「答えを創り出す」ための基本としています。

このようにコーチングは「答えはその人の中にある」という原則のもと、 相手が状況に応じて自ら考え、行動した実感から学ぶことを支援し、 相手が本来持っている力や可能性を最大限に発揮できるようサポートするための コミュニケーション技術なのです。

相手に対するコミュニケーションの基軸として、カウンセリングは相手の気持ちの理解や共感を重視した関わり方をするのに対して、コーチングでは相手の気持ちを刺激して活性化することを重視した関わり方であるのも大きな相違点といえます。

つまりコーチングは相手のマイナスの気持ちの状態も「相手らしい状態」の一端として捉えて、気づきや行動化に向けた「切り口として活用」のサポートをする方法なので、カウンセリングとコーチングを身に着ける事で、より質の高いカウンセリングを行う事ができるようになります。